【宝塚記念】紅一点リスグラシューから目を離すな
公開日:2019年6月20日 16:50 更新日:2019年6月20日 16:50
2010年代はオンナの時代
春のグランプリ宝塚記念は近年、牝馬が台頭してきている。
かつては歴戦の牡馬相手に苦戦が続いていた。80年代で馬券に絡んだのは84年③着のグローバルダイナ1頭だけ。90年代も②着1回、③着3回と勝ち切れず。あの女傑エアグルーヴでも98年は銅メダルまでだった。
ミレニアムの2000年を過ぎて、05年にスイープトウショウが11番人気で並み居る牡馬をなで斬り。66年エイトクラウン以来、実に39年ぶりの快挙を成し遂げた。そして、これを機に流れがガラッと変わる。10年以降はまさに、“オンナの時代”へと突入していく。
アッと言わせたのが16年だ。8番人気マリアライトが差し切り勝ち。1、2番人気ドゥラメンテ、キタサンブラックの超一線級を首、鼻差退けた。
14年には8番人気ヴィルシーナが果敢に先手を奪って③着粘り込み。①②着が1、9番人気で3連単は25万1440円の高配当に。15年は10番人気デニムアンドルビー、11番人気ショウナンパンドラが②③着。3連単52万8510円のビッグ配当が飛び出している。
他にもブエナビスタが10、11年で連続②着、13年には3冠馬ジェンティルドンナが③着。17年もただ1頭参戦のミッキークイーンが③着といった具合だ。
2010年代の9回のうち7回で必ず1頭が馬券圏内に来ている。そう、牝馬から目を離してはいけない。
今年は紅一点リスグラシューがエントリー。
昨秋にエリザベス女王杯を差し切って、悲願のビッグタイトルを獲得。暮れの香港ヴァーズでも首差②着に好走した。
5歳を迎えた今年は、金鯱賞②着から香港遠征へ。GⅠクイーンエリザベスⅡ世Cは0秒1差③着と、世界の強豪と差のない競馬を演じている。
帰国後も順調に調整されており、1週前は坂路で51秒6―12秒4をマーク。きのうも4F54秒3―12秒1で1馬身半先着した。
鞍上は来日後、重賞5勝と絶好調のレーン。またまた大仕事をやってのけるか。