勝羽 5週連続の東京GⅠも安田記念でラスト。ビシッと当てて宝塚記念に弾みをつけたいな。
新居 大丈夫。確固たる主役がいるでしょ。
勝羽 ただ、前4週のうち、NHKマイルC、オークスに日本ダービーと馬単万馬券が3回やろ。3連単に至っては、オレが当てたヴィクトリアMの17万円が最低配当。東京GⅠの最後だけ堅く収まるとは到底思えん。
新居 プチ自慢は置いといて、ボクは“あの馬”が勝つと確信してる。
勝羽 東京マイルGⅠは波乱の歴史があるし、注目の“2強”は外枠。それで◎は人気を下げるインディチャンプにした。
新居 前走のマイラーズCは期待外れの④着止まり。ダノンプレミアムの影も踏めていないよ。
勝羽 あれは久々の競馬で掛かったのが敗因。内徳厩務員は「中間から妙に力んでいる面があって、それが悪い方に出たね。ただ、1回使ってガスは抜けたし、普段の運動から落ち着きが出てる」やから。前走の結果がすべてじゃない。左回りに戻るのも好材料やぞ。
新居 確かに2走前の東京新聞杯勝ちは、狭いところを一瞬で抜け出してきた。あの脚はなかなかのもの。強かったね。
勝羽 「右トモの蹴りが強いから左回りの方がいいんだ。ユーイチ(福永騎手)に聞くと“ボクもそう思います”と返ってきた」と内徳さんが教えてくれた。ロスなく運べる内めの5番枠を引いたし、脚もためやすい。2走前の再現もある!
新居 それでもインディは△かな。ダノンプレミアムが○印なのはボクも同じ。ここまで7戦6勝で負けたのは、一頓挫明けで距離も長かった日本ダービー⑥着だけ。復帰後の金鯱賞、マイラーズCも危なげのない勝利で力は上位でしょ。
勝羽 川田君も「心身ともに大人っぽくなってきました」と話していた通り、今期は走るごとに落ち着きが出てきた。「GⅠに向けて、しっかりつくって負荷をかけられました」だし、実際に、ムダのない体つきにはオーラを感じる。
新居 普通ならダノンが本命。ただ、今回ばかりはこの馬も脇役でしょ。何といっても8戦7勝の◎アーモンドアイが主役。遠征からの帰厩当初は“今回は危ないかな?”って思う馬体の張りだったけど、佐藤助手が「暑い時季の方がこの馬にはいい」と言うように、気温上昇とともに良化。馬体は膨らみ、いい状態に持ってこれた。
勝羽 先週、今週の動きを見ると、ひと完歩の伸びはさすがやな。
新居 水曜は併せ馬の相手に乗って、ドバイに帯同していた宮田技術調教師も「同じくらいのデキで出せますね」とキッパリ。
勝羽 とはいうけど、ゲートの不安は残る馬。マイル戦であの高速馬場やぞ。出遅れた先週のサートゥルナーリアの二の舞いはないか!? それを含めてオレは3番手▲印。
新居 大丈夫、大丈夫。中間もゲートは練習しているし、この14番はデビュー戦以来となる偶数枠だよ。それも外めの枠だからゲート入りから待たされる時間はそう長くない。重箱の隅をつつくようなもんだよ。
勝羽 いろんな意味で乞うご期待か。関西勢で面白いのは「注」のフィアーノロマーノ。ウチの馬柱も“アツく”なってるけど、これはいいぞ。「馬体は良かった馬ですが、メンタル面がついてこなくて。昨秋くらいから繊細な面が解消して、しっかりと筋肉がついてきた」と高野先生。1週前の坂路2F24秒0―11秒8は圧巻や。
新居 美浦ではアエロリットがいいね。前走のヴィクトリアマイルは前半5F56秒1で飛ばしたけど、疲れは皆無。翌週の厩舎周りでの運動から歩様に硬さがなかったから。菊沢師も「動きに素軽さが出てきました」と上昇ムードだよ。
勝羽 そろそろ結論を。オレは3連単で⑤インディチャンプ、⑮ダノンプレミアムの2頭軸マルチから。高配当もあり。
新居 ボクは⑭アーモンドアイから①着流し。世界制覇した力を見せつけるよ。