亀井記者の血統ロックオン

【亀井の日曜競馬コラム・日本ダービー】

公開日:2019年5月25日 17:00 更新日:2019年5月26日 15:52

 先週のオークスは従来のレースレコードを一気に0秒8も更新した。上位2頭はともにディープインパクト産駒で、それも母の父がともにストームキャット系。スピード勝負で結果を出した。

 近年のダービーもそう。母系でスピードを底上げした馬が主流、ダービー馬になっている。

 例えば、16年のマカヒキ。母ウィキウィキからは6F重賞勝ち馬のウリウリが出ている。17年レイデオロの祖母レディブロンドはデビューから6Fで5連勝を挙げたスプリンターだ。昨年のワグネリアンも。祖母ブロードアピールが6~7Fで重賞を6勝もしている。

 そこで今年はロジャーバローズに注目。

 ディープ産駒で、母の父リブレティストはダンチヒ系のスピードタイプ。欧州のマイルGⅠで2勝を挙げている。母のリトルブックは未勝利馬だが、母の半姉が英6FGⅠ馬のドナブリーニだから、母系は非常にスピード色が濃い。

 そこに父ディープなら文句なしのダービー配合だ。ちなみにドナブリーニとディープの間に生まれたのが、GⅠ7勝の女傑ジェンティルドンナ。ロジャーとは8分の7までが同血と非常に血統構成が近い。同じ角居厩舎のサートゥルナーリアだけでなく、ロジャーも超優秀な血筋なのだ。

 そのジェンティルが得意としたのが東京二千四百メートル芝。オークスのレースレコードVに、ジャパンCでは史上初の連覇も達成した。東京初参戦のロジャーもこの舞台で血の覚醒があっていい。

 枠番は先行馬にベストの1枠1番。前10年のダービーでは〈3214〉と最強の枠でもある。2頭出しは人気薄を狙えではないが、先行抜け出しで波乱を演出する。

亀井辰之介

亀井辰之介

 競馬好きの父親の影響もあり、子供のころから競馬中継を一緒に観戦。最初は父親が馬券を当てるともらえる臨時の小遣いが目当てだったが(ただし、父は穴党だったため、あまり的中した記憶はない……)、ある日、シンボリルドルフといういかにも強そうな名前の馬が、強く勝つ姿に魅入られたのが競馬ファンになったはじまり。
 その後はテレビゲームの競馬ソフトにどっぷりハマり、今までに遊んできた競馬ゲームは数知れず。その時に競走馬の配合の奥深さを知り、血統に興味を持ったのが今の予想スタイルの根幹か。現在でもたまにゲームをたしなみ、好きだった競走馬の産駒を活躍させることが小さな喜び。
 予想スタイルはもちろん“血統”。各馬の血統を分析。得手、不得手を見極め得意条件に出走する時に狙い撃ち! 好配当を目指します。

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