新谷式レースレート 数字が走る

【オークス】ラヴズオンリーユー戴冠

公開日:2019年5月18日 17:00 更新日:2019年5月19日 16:38

今年は忘れな草賞勝ち馬の出番

 前走レートの上位5頭はこうなる。

 ラヴズオンリーユー113
 コントラチェック 113
 クロノジェネシス 112
 ダノンファンタジー112
 シゲルピンクダイヤ111

 オークスの主力といえば桜花賞組。例年、レート比較でもその上位入線馬が高く出る傾向があるが、今年の桜花賞は終わってみればグランアレグリア1強の決着。上位入線馬とはいえども、言い訳のできない完敗で、レートもそう高くない。

 逆に他路線の勝ち馬でハイレートだったのがフラワーCであり、忘れな草賞。本命はラヴズオンリーユーでいく。

 忘れな草賞はまさに圧巻だった。残り3Fからレースラップが後半最速11秒5と全体が加速している中、外回りで進出。そして最後までノーステッキで楽々と突き抜けてみせた。ゴールでは3馬身差。競り合いにもならなかったほどだ。

 忘れな草賞は桜花賞出走がならなかった馬にとっては、勝つことのみがオークスへ向けてのラストチケット。各馬がガチンコで勝ちにくるレースで、この3馬身差は記録上も優秀だ。過去に忘れな草賞勝ち→オークス制覇は4頭。直近ではミッキークイーン、エリンコートらの着差を上回り、チョウカイキャロル(4馬身差)に次ぐものだ。

 そんな高性能牝馬に東京の長い直線は、瞬発力増幅がイメージできる舞台。無傷の4連勝で戴冠とみた。

【新潟11R・韋駄天S】 前走レート最高値の◎レジーナフォルテでオークスへの資金稼ぎだ。

 その前走は3カ月ぶりでもスピードはさすが。首差だけ負けたのは久々の分だろう。直線競馬はGⅢアイビスSDでも③④着の巧者。たたき2走目のここは決める。

新谷学

新谷学

 競馬初体験は90年。ノーザンドライバーが勝った11月デイリー杯3歳S当日だった。
 友人に強引に連れられて訪れた京都競馬場。1点買いした最終Rで当時、枠連で1万6000円オーバーの的中。これが良かったのか、悪かったのか……。
 そこから競馬にどっぷりで、なぜか本紙を打っていた薮中記者に憧れを抱くようになり、某外国語大学を卒業しながらも、いずれはこの人と働こうと決意。
 仕事としての競馬場デビューはナリタブライアンが3冠達成を果たした94年菊花賞。馬柱デビューは翌年、タヤスツヨシがダービー制覇した週から。
 そしてたどり着いたのは“レースレート”だ。強い①着馬もいれば、弱い①着馬もいるし、勝ち馬より強い②着、③着馬だっている。それをレースごとに数値化したレートを用いて予想を組み立てている。記録、数字好きの方はぜひ参考に。

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