【オークス】“キング・オブ・出世レース”エリカ賞快勝で エールヴォアが穴馬に急浮上

公開日:2019年5月15日 17:00 更新日:2019年5月15日 17:00

 サラリーマンの世界で「出世レース」とは、会社の中で繰り広げられる出世をかけた戦い。ドラマなどでも数多く描かれている。

 だが、競馬の世界では意味合いが少し異なる。勝ち馬や出走馬がのちにビッグタイトルを取ることの多いレースのことだ。

 近年は3歳重賞で毎日杯やアーリントンCなどがそう呼ばれている。もっとも重賞を勝った時点でソコソコ出世済み。

 条件戦で有名なのが2歳五百万下、阪神芝二千メートルのエリカ賞か。

 昭和の時代から暮れの阪神で行われ(当時は3歳四百万下の表記)、千四だった87年を除き、ほぼ同じ条件で行われていた(90年は京都)。

のちのGⅠホースがズラリ

 勝ち馬には94年タヤスツヨシ、98年アドマイヤベガ、00年クロフネ、02年アドマイヤグルーヴ、03年キングカメハメハ、09年エイシンフラッシュ、11年ヴィルシーナとのちのGⅠ馬がズラリ。条件戦としては“キング・オブ・出世レース”と言えそう。

 そんなエリカ賞だが、15~17年はその名前がなくなっていた。同じ条件で平場が施行。15年は翌年のクラシック路線をリードし、菊花賞、有馬記念馬になったサトノダイヤモンドが勝っている。

 ようやく伝統のあるレースが復活したのが昨年だ。結果は2勝目を挙げて重賞路線に行きたい牡馬相手に牝馬エールヴォアが逃げ切りを演じた。

 エリカ賞を勝った牝馬はそう多くない。平成では6頭目のこと。

 前記のアドマイヤグルーヴ、ヴィルシーナを筆頭に、92年のワコーチカコはのちに重賞4勝。5歳時には京都金杯、京都記念を連勝した。95年のメイショウヤエガキは早くに引退したが、エリカ賞勝ちの次走ではホープフルS(当時はオープン特別)も制している。

 となれば、エールヴォアも出世街道に乗る可能性は非常に大きい。

 今年は桜花賞馬グランアレグリアがいない。グレード制導入以降、桜の女王が出なかった年は4回ある。02年(アローキャリー)、05年(ラインクラフト)、07年(ダイワスカーレット)、16年(ジュエラー)。それぞれ樫の女王には桜⑥着スマイルトゥモロー、同②着シーザリオ、同④着ローブデコルテ、同②着シンハライトが輝いた。

 エールヴォアは⑦着でそれらよりも着順は少し悪い。とはいえ、②着シゲルピンクダイヤからは0秒4差。条件が替われば、詰められる差とも。

 復活したエリカ賞馬がまたまた大レースで美酒を味わうか――。

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