東京本紙・外山 攻め一直線

【NHKマイルC】伏兵カテドラルが突っ込んで高配当

公開日:2019年5月3日 17:00 更新日:2019年5月3日 17:00

 桜花賞のグランアレグリアは強かったが、あまりにもスンナリした競馬だった。
 前半3Fは過去10年で3番目に遅い35秒4。楽な入りから後半はスピードを前面に出したレース運びで、その速さは評価できる。ただ、真後ろにいた1番人気ダノンファンタジーのマークは甘く最初から最後まで自分のリズムで走れていた。

 今回はアドマイヤマーズに代表されるように、名(ダービー)を捨て実を取りにきた牡馬多数のガチンコ勝負だ。緩みのない流れの中、1番人気のここはプレッシャーも相当にきつい。実際、朝日杯FSでは直線入り口でマーズにびったり寄せられ、内にもたれて伸びを欠いて③着に。

 ◎は激流、さらには長い直線を利すカテドラルでいく。2歳秋の野路菊Sでは、のちの皐月賞②着ヴェロックスを完封した実力馬だ。

 その後は行きたがる面を出して東スポ杯2歳S↓京成杯で惨敗したが、マイル路線に切り替えたアーリントンCでは差しに転じて②着猛追。V字曲線で急浮上してきた。

 直線では進路探しに手間取り、まともに追えたのはラスト1F。それでもメンバー最速の33秒3で首差まで突っ込んだ脚は強烈なインパクトを残した。

 あの脚はここでも十分通用する。令和初のGⅠは波乱でスタートだ。

外山勲

外山勲

 1968年生まれ。87年有馬記念、メジロデュレン=ユーワジェームスで決まった枠連(4)(4)1万6300円が競馬との出合いです。以降、どっぷりとこの世界にはまり込みました。
 91年入社。ダービーで言えばトウカイテイオーの年です。キャリアは30年に。
 予想は取材の感触とレース内容を重視。13年秋に東京本紙になってからは、後者に重きを置くようになってきました。レース&パトロールビデオ見まくりで予想に精を出す日々です。
 馬券は単、複、枠連のみの時代から買っていることもあって、オーソドックスに単勝&馬単、馬連の2連系までが多いですね。3連単は自信がある時に頭固定で、というパターンです。
 本紙だけにまずは的中が一番の使命でも、儲けて終わらなければ意味がない。回収率重視で頑張っています。人気薄の◎にも、ぜひ注目してください。

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