木津のジョッキー直撃!

有力ラインアップ出揃う 菜七子は新潟で大活躍だ

公開日:2019年4月28日 17:00 更新日:2019年4月28日 17:00

2Rワールドイズマイン「いかにスムーズにいけるか」

 4月上旬の水曜午後、厩舎取材をしていると、根本厩舎の前で関係者と入念にキャッチボールを繰り返している藤田と出くわした。聞いてみると「今年も始球式のお話をいただいたので。今度こそノーバンでキャッチャーに届けたくて」と笑って話してくれた。

 練習の甲斐があって、4月16日にZOZOマリンスタジアムで行われた始球式では投げたボールは見事にバウンドすることなくキャッチャーのミットに。

「競馬より緊張したかも。でも、“今年こそは”と強く思っていたので届いて良かったです。三度目の正直かな(笑い)」

 これまでの3度の始球式を見返すと、着実に投球フォームが進化しているのが分かる。たとえ本業とは関係なくとも、全力で努力して結果に結びつける藤田の本質を裏付けるものだ。

 競馬は無論のこと。だからこそ、関係者の心を掴み、今年のフェブラリーSでコパノキッキングの騎乗依頼のようなビッグチャンスが舞い込んでくるのだろう。

 そんな藤田に月曜新潟でも上位争いを期待できそうなラインアップがズラリと顔を揃えた。
  ◇  ◇  ◇
――まずは2R3歳未勝利のワールドイズマイン。しまいは伸びて④着でした。

藤田騎手「スタートを出て向正面では行きっぷりが良かったんですが、3~4コーナーで馬群が固まった時に外に張って。そこでスッと行きたかったんですけどね。慎重な面を出して、ポジションを下げたのが痛かったです」

――慎重な性格を把握したことは大きいのでは。

「そうですね。直線で外に出してからは伸びてくれたので、そこまでいかにスムーズにいけるかが鍵でしょう。できれば外枠が欲しいですね。内枠でもうまく誘導できれば。能力はありますからね」

5Rスパークオブライフ「小さいのに本当に頑張り屋」

――5R3歳未勝利のスパークオブライフは④③着と着順を上げてきています。

「小さいのに本当に頑張り屋なんですよ。スタートがゆっくりなんで、取りたいポジションをなかなか取れないんですが、その分、しまいはしっかり走ってくれます。前走も4コーナーで内から張られなければ、もう少し際どかったはずです」

――新潟の外回りはどうでしょうか。

「合いそうですね。ジワジワとスピードが上がっていくタイプなので。展開が向けばチャンスもありそうですよ」

――12R4歳上五百万下のサンタナブルーも展開ひとつで勝ち負けに食い込めそうですね。騎乗したことがあるのはこのあたりまでですね。

「ええ。乗ったことはありませんが、6R3歳未勝利のディアブルノワールも楽しみにしてるんですよ。(高野)先生から“走るから”と依頼していただいたんです。聞いたらコーナリングが上手じゃないとか。なので千直なんでしょう。これまで人気になってるので能力はありそう。うまく引き出せればと思っています」
――“千直のナナコ”ですもんね(笑い)。期待してます。

木津信之

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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