木津のジョッキー直撃!

【日曜東京11R・フローラS】松岡 ウインゼノビアに「先が楽しみになるような走りを」

公開日:2019年4月20日 17:00 更新日:2019年4月20日 17:00

 “ウイン”の冠名がつく馬と松岡の縁は深いものがある。
 
 松岡が初めて重賞を勝ったのは05年ダイヤモンドSのウイングランツ。14年にはウインマーレライでラジオNIKKEI賞を奪取した。
 
 ウインブライトは「じっくり育てれば大物になる」と進言。重賞5勝(17年=スプリングS、福島記念、18年=中山記念、19年=中山記念、中山金杯)とその言を体現させた。そして、来週28日に行われる香港のクイーンエリザベスⅡ世Cで国際GⅠへ挑戦するまでに。
 
 信頼関係がしっかり構築されているからこそ、デキの良し悪しをはっきりと伝え、ベストのパフォーマンスを発揮できるように導くことができるのだ。
 
フローラSに出走するウインゼノビアもまさしくそう。当初の予定を度々スライド、万全の体調が整うのを待って、出走にGOサインを出した。

――今年の初戦は3月10日のアネモネSを予定していました。
松岡騎手「帰厩してからなかなか調子が上がってこなくて。もう1週待ってフラワーCも考えたんですが、思い通りにいかなかったので、(ウインの)社長、青木先生と相談して、いったん楽させてから、もう一回立ち上げようということにしました」

――だから3月半ばはプール調教が中心になったんですね。今月に入ってからコースでの追い切りを再開。今週は併せ馬で先着しました。
「先週、長めからしっかりやった(ウッド6F83秒0―38秒1、1F12秒8)ので、今週はリズムを整える程度でしたが、反応が良かったですね。先週の疲れがあるか、反動があるか、というのもチェックポイント。問題なかったですよ」

――2カ月待った甲斐がありましたね。
「ホントですよ(笑い)。目先よりもどういう競馬をさせていきたいか、個性をどう伸ばしていくかが大事ですからね」

――膨らむ期待のほどを。
「絶対に負けないと思っていたクローバー賞に比べれば正直、85%ぐらいかな。でも、これぐらいでトライアルはクリアしてくれないと(笑い)。モタれる面はハミをトライアビットに替えることで対処したし、牝馬同士なら重賞でも十分やれるセンスと能力はある。先が楽しみになるような走りを見せられたらと思っています」

木津信之

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

著者詳細、記事一覧へ

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間