鬼才橘 GI穴極秘取材メモ

【皐月賞】鬼穴勝負ランスオブプラーナ一人旅

公開日:2019年4月13日 17:00 更新日:2019年4月13日 17:00

状態面&展開と二重マル

 担当者の話に心動かされたことは何度もある。それが古くからの知り合いだとなおさらだ。

 すべてが馬券に直結するわけではない。ただし、強烈な後押しがあれば話は別。まさにそんな馬がいた。

  ◇  ◇  ◇

「元気いっぱいですよ。この馬は走るのが好き。馬房からも早く出たがるくらい。だから、疲れも残らないのかな」

 ランスオブプラーナの平田厩務員が明るい表情で話す。

 昨年暮れにデビューして、押せ押せの6戦目に毎日杯を逃げ切った。そこからの中2週のタイトなローテーション。それでも上昇カーブを描いているから凄い。

 レース11日後には早くもCウッドで時計をマークしたほど。今週も6F85秒8―39秒2。開門から時間の経った力のいる馬場でも力強く駆け抜けていた。

「ずっと乗ってる助手は“今までで一番いい”って。獣医もこの馬を触るのが好きみたい。馬体重は変わらないけど、筋肉量が増えてきました」

 肝心の状態面には二重マルがつく。

 今回の二千は初距離。もちろん、そのことも聞いた。

「千四で未勝利勝ち。自分としては“千四~千六かな”と思ってました。でも、前走は千八でいい勝ちっぷり。弘平(松山騎手)も“自分のリズムで走れば二千でも”って」

 ここで馬柱を見渡してほしい。

 前走で逃げた馬はランス以外に4頭いる。とはいえ、内枠からアドマイヤマーズ、ラストドラフト、クリノガウディーはハナを切りたかったわけではない。結果も敗退だった。

 ダディーズマインドも前走の逃げ切り勝ちが初めて。それに、7枠14番に入った。対して、ランスは3枠5番だ。

 これなら単騎逃げは間違いなし。アッと驚く逃走劇が決まる。

毎日杯組でビッグ馬券

 毎日杯組は波乱を演出してきた。

 2年前の17年は今回と同じ松山が騎乗していたアルアイン。前走で重賞ウイナーに輝いたばかりということもあり、9番人気と評価は低め。しかし、手応え良く好位を追走。インを突いて抜け出した4番人気の僚馬ペルシアンナイトをゴール前、首差とらえた。

 馬単2万720円。12番人気が③着に入り、3連単106万4360円のドリーム馬券に。

 99年はテイエムオペラオー。のちの“怪物”も3連勝で毎日杯を制したとはいえ、この時点では5番人気の伏兵級だった。

 結果は雨中の激戦を大外から一気に差し切り。1、2番人気のアドマイヤベガ、ナリタトップロードを退けた。馬単、3連単は発売されておらず、馬連は6730円だ。

 東京で行われた88年はヤエノムテキ。デビュー3戦目の毎日杯は④着に敗退。ところが、抽選で入った1冠目は好位から鋭く脚を伸ばして先頭ゴールイン。9番人気での激走だった。

 ②着も毎日杯⑦着のディクターランドが大変身した。こちらも14番人気の大穴で、枠連6940円に場内は沸く。

 今年もビッグ馬券が飛び出す。

橘正信

橘正信

ご存じ、本紙が誇る鬼才。常に大穴馬を求めて、栗東トレセンを右へ左へ。驚天動地、空前絶後の◎を打つ男。とにかく買わなきゃ当たらない。17番人気タケノベルベット本命で的中させた92年エリザベス女王杯は今でも語り継がれる快挙だ。

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