関東の若手、野中が勢いに乗っている。
2月16日の東京5Rをマイネルミュトスで勝ったのを皮切りに、先々週まで6週連続V。先週の中山で途切れてしまったものの、日曜メイン、船橋Sで11番人気オデュッセウスを②着に持ってきて大いに存在感を示した。
メキメキと腕を上げている若手を関係者も放っておくはずもなく、騎乗依頼が殺到。土曜は9鞍、日曜は自身初となる全鞍騎乗を予定している。
もちろん、鞍数が多いだけではない。いくつか勝ち星を計算できるラインアップだ。
――メインのニュージーランドTのショーヒデキラには木曜の朝に騎乗。どんな印象でしたか。
野中騎手「ウッドで軽めを乗ってからゲート確認を。(ゲートの)中でガタつくと聞いていましたが、おとなしかったですよ。走りもパワーがありましたね。重賞で相手は揃いますが、せっかく頼んでいただいたので、何とかいいところを見せたいですね」
――いい感触を持って臨めるようですね。7Rのワイメアバレイは新馬戦で快勝しました。
「センスの良さを感じさせてくれました。まだ緩いところがあるし、時計も詰めなければいけないんですが、昇級でも期待を持って行けるものは秘めていますよ」
――ところで最終レースでよく突っ込んでくる感じがします。実際、先週終了時点で連対率が3割近くあります。
「みたいですね(笑い)。今週も土、日ともに楽しみなんです。土曜のオープンザウェイは一連の成績からダートの短距離で堅実なので、もうひと押しは2キロ減でできるのでは。日曜のグランティエラは3回続けての騎乗。③②着ときてるので、もう勝たねばいけないと思っています。“最終の野中”として数字のアップも狙います(笑い)」
――一発狙っているのは。
「3Rのチェリーマドンナでしょうか。デビュー戦はスタートで寄られてポジションが悪くなったし、道中も不利があったよう。それでも、しまいから差を詰めてきましたからね。スムーズに運べれば面白いかもしれません」