データ室・武田記者のラップと馬場差を徹底分析する

ダービー卿CT勝ちフィアーノロマーノは次走も注目

公開日:2019年4月2日 17:00 更新日:2019年4月2日 17:00

 今年のドバイ国際競走は面白かった。

 グリーンチャンネルでの放送が始まってから最初のレース、ゴールデンシャヒーンはマテラスカイの②着という頑張りに歓喜し、ターフはアーモンドアイの強さに感動。シーマクラシックではスワーヴリチャードの伸びがイマイチで落ち込み、ワールドCを制したサンダースノーには“ゴドルフィン”の意地を見せつけられた思いだ。

 また、ターフでアーモンドアイの②着だったヴィブロスは、これで海外では①②②②着。一方、国内では17年以降、⑤②⑤⑧④⑧着だから、よほどドバイの水が合うのか。逆にレイデオロは、少頭数の長距離戦では折り合いの不安が出て、シーマクラシックは昨年④着、今年は⑥着大敗。いろいろな個性があるものだ。

 大阪杯の◎キセキは昨秋、強烈な個性を発揮した馬。ジャパンCでアーモンドアイの強さを引き出したのは、間違いなくこの馬だ。

 ただ、今回は逃げるつもりもなかったのか、エポカドーロを行かせて、がっちりとマークして2番手に。前半5Fが61秒3とかなり遅く、位置取りとしては絶好だったが、アルアインに差されてしまった。

 勝ち馬は残念ながら無印。というより、印を抜いたわけではなく、「回らなかった」というのが正直な感想だ。小回りの適性で、格下のスティッフェリオやダンビュライトに印をつけたが、皐月賞馬を軽視したのは痛恨の極みだ。

 高松宮記念で1番人気を裏切った北村友だが、今回は冷静だった。接戦だったにもかかわらず、気難しいアルアインに一発もステッキを打たずに競り勝ち。この勝利は自信になるだろう。

 さて、中山で驚かされたのは、土曜のGⅢダービー卿CT(写真)を制したフィアーノロマーノだ。

 マルターズアポジーが存在感を存分に示す前半5F56秒5のハイペース逃げ。自身が⑭着なら、その直後に位置していたエイシンティンクル、ジョーストリクトリも大敗した。その中、フィアーノロマーノは4角3番手から早め先頭に。テレビの前で「結構、強引だなあ」と思っていたら、そのまま押し切り、時計の千六1分31秒7も立派だ。南半球産で8月生まれ。完成が遅くなるのは仕方ないにしても、1年前に京王杯SCでしんがり負けを喫した馬とは思えないほどの強さ。これは次走も注目したい。

 3歳ダートのオープン特別、日曜10R伏竜Sを制したデアフルーグもかなりの素材。千八1分53秒2は前日の古馬一千万と同タイムだ。

 8頭立てにしてはラップも緩まず、最も遅いのが3F目の13秒0で、他は全て12秒台というのもなかなかだ。これで中山千八で3連勝。東京マイルでどんな競馬をするのか、楽しみにしている。

武田昌已

武田昌已

月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。

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