M・デムーロ&スワーヴリチャードの3角まくりに沸いてから1年。◎はそこで②着に泣いたペルシアンナイトだ。同じ鞍上が今年こそ①着に導く。
そのレースぶりは2角まで力むシーンもあったし、勝負どころも馬混みの中で少々窮屈な運びに。それでも、直線半ばで外に持ち出してから勝ち馬に詰め寄った伸びは見どころ十分。あらためてGⅠ級の地力と、二千への距離対応力を示した一戦だった。
その後のGⅠは安田記念⑥着、マイルCS②着、香港マイル⑤着と善戦止まり。日本での2戦は直線で前が狭くなり、香港では出遅れ……と、決して力を出し切ってのものではない。昨年の雪辱を含め、ここは力の入る一戦だろう。
3カ月ぶりの前走、金鯱賞はあくまでも今回へのステップ。苦手な渋った馬場、斤量も他馬より重い57キロで④着なら格好はつけてきた。もちろん1度使われた上積みは大きく、直前のCウッドでは持ったままで1F11秒6の“A”評価である。
過去3回のたたき2戦目は、マイルCS2回と昨年のこのレースで①②②着。あの動きならこれまでの実績を信頼していい。今年もきっちり変わり身を見せる。