データ室・武田記者のラップと馬場差を徹底分析する

フラワーCで“ケタ違い”の数字が

公開日:2019年3月19日 17:00 更新日:2019年3月19日 17:00

 スプリングSのレース直後、悶絶しそうになった。

 ①~③着は▲エメラルファイト、注ファンタジスト、○ディキシーナイトの順。本命以外の印上位3頭で3連複3万円超えである。で、肝心の本命ユニコーンライオンは出負けして、イメージしていた先行策が取れずに⑪着。この程度の馬ではないはずだが……。

 さて、そのスプリングSをどう評価するか。

 エメラルファイトの勝ち時計はレース史上3位の千八1分47秒8。02年タニノギムレット、05年ダンスインザモアに次ぐもので、13年ロゴタイプと同じである。

 前後半ほぼイーブンのペースで、ラスト1Fは12秒1だった。スプリングSで1Fが11秒台の年は過去に8回。96年バブルガムフェロー、02年タニノギムレット、03年ネオユニヴァース、09年アンライバルド、13年ロゴタイプ、15年キタサンブラック、18年ステルヴィオと7頭がGⅠ馬に(ほか1回は05年ダンスインザモア)。もちろん、12秒台の年からもミホノブルボン、ナリタブライアンやメイショウサムソンがいるが、“確率”という意味ではかなり低い。つまり、今年は微妙なラインという感じだ。

 弥生賞に続いて、スプリングSも人気薄が勝った。「こんな年は過去にあったのかな」と調べてみると、少なくとも平成で“ともに6番人気以下がV”はゼロ。1番人気候補のサートゥルナーリアは皐月賞ブッツケだし、いろいろな意味で今年は異例といえよう。

 スプリングSの評価を難しくしているのは、前日の3歳牝馬のGⅢフラワーCより時計が0秒4遅いというのもある。

 コントラチェックの逃げ切りは1分47秒4のレースレコード。ただ、こちらの数字はケタ違い。従来の最速だった17年ファンディーナ(皐月賞に出走して1番人気)を1秒3上回り、そのあとに続くのはキストゥヘヴンやシーザリオといったGⅠ馬なのだ。

 もう一点、フラワーCで強調しておきたいのが後半5Fの速さ。11秒8―12秒0―11秒8―11秒2―11秒9で58秒7。中山千八の3歳重賞であるスプリングS、フラワーCで後半58秒台は一度も記録されていない。

“ベスト3”が前記シーザリオの59秒2、13年ロゴタイプ、15年キタサンブラックのスプリングSが59秒3だった。

 となると、コントラチェックの脚力が叩き出した数字は、単に馬場の高速化だけでは片付けられない。今後、桜花賞はスキップしてオークス路線とのこと。決してムキになって逃げていたわけではないし、桜花賞組より怖い存在になるかも。

武田昌已

武田昌已

月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。

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