◎シャケトラは左前肢を骨折して前走が1年1カ月ぶりの実戦。厳しく映る長期ブランク明けだったが、これをモノともせずにGⅡ制覇を成し遂げた。
レースは好スタートを決めて道中は4番手。直線を待つことなく4角手前から外へ持ち出し、先頭に並びかける強気の競馬。ゴール前で猛然と追い込んだフィエールマンを頭差退けてみせた。
決して展開に恵まれたわけではなく、自ら勝ちに動いての勝利。負かした相手も強い4歳世代の菊花賞馬だから、大いに価値のある勝利だった。
レース後は短期放牧を挟んで2月15日に帰厩。その翌日に坂路入りして4F63秒0―15秒2。17日にはラスト2F13秒8―13秒9を計時した。
しっかりケアができている証拠だし、その後の調整過程も文句なし。1週前にはCウッドで1F11秒5なら、最終追いは3頭併せで最先着。時計も6F83秒4―37秒5。ラスト1Fも馬なりで11秒6をマークした。
大型馬らしく上積みは大。前走より一枚落ちのメンバー構成だし、今度も強く勝ち切る。