【日曜中山11R・弥生賞】ヴァンケドミンゴ鞍上魅力
日曜の3場メインは、中山が皐月賞トライアルで阪神はハンデのオープン特別、小倉は牝馬限定の一千万特別。鬼才・橘は逃げ、先行タイプの穴馬を狙った――。
ヴァンケドミンゴがアッと言わせる。
今回はミナリクと初コンビで臨む。このチェコ出身のベテランは逃げ、先行馬と相性がいい。
短期免許で来日した昨年は126鞍で〈977103〉の成績を残した。そのうち6勝、②着7回、③着5回は4角を3番手以内で回っていた。
しかも、馬券圏内の18回中、4番人気以下が12回。共同通信杯では、10番人気の伏兵エイムアンドエイドを2番手から③着に粘り込ませている。
今年は先週まで111鞍で〈89787〉。やはり、3番手以内が4勝、②着6回、③着3回と多い。13回中8回が4番人気以下だ。
ドミンゴは2走前の未勝利を[3][2][2]で勝ち上がり。全兄の皐月賞②着馬サンリヴァル同様に先行タイプで、ミナリクと合うイメージがある。
前走の葉牡丹賞⑦着は「ソエの影響があった」(藤岡師)から度外視。
もちろん、放牧でリセットされている。この中間は坂路の併せ馬で1F12秒台を連発してきた。そして、今週もCウッドで1F11秒9と好仕上がりをアピールした。
ゴール前の粘り腰に期待が高まる。
【阪神11R・大阪城S】ジョルジュサンク大変身
ジョルジュサンクの激変だ。
一昨年6月、ここと同じ舞台の西宮Sを逃げ切って、オープン入りを果たした。ところが、次走の福島記念で放馬→競走除外。これですっかり歯車が狂ってしまい、6戦連続で2ケタ着順……。
とはいえ、前走のアルデバランSは収穫あり。近走のように自分からやめることなく、スタートを決めて、好位のレースができていた。
野田助手は「課題が1つクリアできたのはよかったです。走り慣れた芝できっかけを掴めれば」と話す。
前記の西宮Sは定量の57キロだった。ハンデ戦の今回は4キロ減の53キロで走れる。前、前の競馬で大駆けがあっていい。
【小倉11R・大宰府特別】上昇ハイドラン
たたき2戦目のハイドラン。
昨夏の函館では未勝利と湯浜特別で逃げ切り勝ち。前走の壇之浦特別は7カ月ぶりの昇級戦だから、仕方ない面もある。
レース後は栗東に戻って、今週もきっちりと攻め馬を消化した。上積みはあるはず。
メンバー中で以前は逃げていたサヤカチャン、リュヌルージュは前走で差しにシフト。同型リリックドラマとの“行った行った”馬券だ。