データ室・武田記者のラップと馬場差を徹底分析する

中山記念でのウインブライトの成長力には驚くばかり

公開日:2019年2月26日 17:00 更新日:2019年2月26日 17:00

 近年、春の中山連続開催(8週間)は前5週がAコースで、後3週がBコースを使用する。このコース替わりを機に一気に時計が速くなるパターンが多い。それが、今年は中山記念の千八1分45秒5で始まった。例年より時計が出やすいコンディションなのは明らかである。

 驚いたのはウインブライトの成長力だ。

 中山が得意なのは百も承知。しかし、3歳時にスプリングSを制しながら、1分57秒台の高速決着となった皐月賞で⑧着だったこと、昨年の中山記念は1分47秒6とGⅡとしては平凡な時計だったこと、昨年より骨っぽいメンバーということを考慮して、4番手評価の「注」とした。

 今年は正月開催の最終日、3歳1勝馬のマイル戦で1分33秒8という速い時計が出た。そこから東京開催を挟むため、芝は4週間の“休養”。例年より雨も少なく、“時計がかかる”中山なら狙えるが、速いといくら得意コースでも、と思ったのだが……。

 その考えは、いい方に裏切られた。今回は自身最速タイの上がり33秒7をマークし、高速馬場にも対応した。まだ東京でも狙えるとは言えないものの、小回りコースでの機動力はさらに進化したのではないか。次走が大阪杯なのか海外なのかはまだ分からない。いずれにせよ、楽しみな存在である。

 その中山記念はマルターズアポジーが飛ばし、前半5Fは58秒2。しかし、速いのはこの馬だけで、2番手ラッキーライラックでも平均ペース。◎ディアドラがいたあたりはスローだと思えた。

 脚はソコソコたまっているはず。なのに、直線ではいつものような爆発力は影を潜め、GⅠ馬の中では最も後ろの⑥着だ。こんな馬ではないはずだが、もうちょっと全体的にペースが落ち着かないとダメなタイプなのかもしれない。

 芝からもうひと鞍、注目したいのが土曜9R水仙賞。3歳春の二千二百㍍2分12秒5は史上最速で、馬場の速さを差し引いてもかなり優秀だ。

 このレースのポイントはラスト1Fが13秒0も要したこと。つまり、二千㍍は1分59秒5と2分を切っている。

 この地点はちょうど逃げたクリスタルバローズを2番手ダディーズマインドがかわしたところ。結果、この2頭は⑥⑦着に敗れたが、特にダディーズは昨秋、高レベルだった福島のきんもくせい特別で0秒1差③着の実績がある。地味であまり人気にならないタイプだけに、配当的に次走は積極的に買いたい。

 ダートでは土曜4R3歳五百万、千二の勝ち馬ジャパンスウェプト。道中はかなり後ろで「戸崎はどうするんだろう」と思って見ていたら、仕掛けたらグングンと加速。3歳の今の時季に上がり36秒6はケタ違いだ。芝だったらどういう走りをするのか、という点にも興味が湧く。

武田昌已

武田昌已

月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。

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