木津のジョッキー直撃!

【中山記念】松岡とウインブライトは最高のコンビ

公開日:2019年2月23日 17:00 更新日:2019年2月23日 17:00

 今年初っパナの重賞、中山金杯を快勝したウインブライトと松岡のコンビ。58キロのトップハンデを背負いながらの直線一気はさらなる飛躍を期待させる強い内容だった。

 ところが翌日、松岡に思わぬアクシデント。6日の3R3歳新馬でパドックで騎乗する際、腕を蹴られて骨折してしまったのだ。

 検査の結果は「右尺骨骨折」。長期の戦線離脱は免れないと思われた。それが、わずか約1カ月後の2月10日にターフに戻ってきた。

 このスピード復帰は中山記念を予定していたウインブライトの手綱を譲りたくなかったからに他ならない。 

――復帰してきた週からケイコ(2月7日)にまたがっていますね。先週(14日)からは併せ馬を消化してます。ウッドで5F68秒9―38秒6、1F11秒9を馬なりでマーク。まずはその時の感触を教えて下さい。
松岡騎手「68(秒)ぐらいでしまい重点のイメージ。全体時計はあまり出したくなかったので、予定通りですね。直線で追う調整をしていないのはもう馬が反応できる状態だったから。息遣いも良かったですよ」

――今週もウッドで併せ馬。6F86秒1―39秒4、1F12秒4で半馬身先着しました。
「集中できるように、最後は相手と体を併せてゴール。もう万全できていますね。余力も十分でした。金杯よりも気配は上だと思います」

――今年の中山記念は強力GⅠ馬が揃っています。
「それでもやれるんじゃないかと期待しちゃいますよね(笑い)。それだけ成長してくれているんで。ほら、前から言っていたでしょう。完成するのは古馬になってからだって。背腰が良くなって線の細さも解消。目方だってデビューした時から40キロ増えてますからね。今、高校生から成人になってきた感じです」

――連覇も視野に。
「ええ。予想を上回るスピードで良くなってきて、もう自分が乗るレベルの馬じゃないみたい。上の馬たちに追い付こう追い付こうとやってきて、遠くにあったものが近くに見えてきた。このコンビで今年は日の当たる道を歩いていきたい(笑い)。そのためにも、いい結果を出せるように頑張ります!」

木津信之

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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