データ室・武田記者のラップと馬場差を徹底分析する

フェブラリーSを制覇 インティはなるべくしてなったGI馬

公開日:2019年2月19日 17:00 更新日:2019年2月19日 17:00

 先週は月曜に代替競馬があったため、久々にこのコラムを休ませていただいた。

 その分、金曜発行のコラムで少し触れたように、共同通信杯を上がり32秒9で制したダノンキングリーは、記録面から考えると現時点で最もダービーに近い馬と思える。

 特に注目したいのは②着アドマイヤマーズと、③着クラージュゲリエの「4馬身差」。アドマイヤは逃げて残ったが、他の馬とダノンの瞬発力が違い過ぎていたということ。

 今後は皐月賞へ直行と聞く。もちろん、最終結論は今後の各トライアルを分析してからだが、恐らく春はこの馬と“お付き合い”することになりそうだ。

 さて、ここからは先週のレースを。フェブラリーSでレースの鍵を握るのはサクセスエナジーだと考えていた。逃げるのか、逃げないのか。逃げるならペースは……。

 というのも、この馬は前走のすばるSを前半5F58秒2、千四1分22秒8で逃げ切り、②着に3馬身半差をつけた快速タイプ。また、鞍上の松山は16年のフェブラリーSに同じようなタイプの快速牝馬コーリンベリーで参戦。5F58秒4のハイペースを演出したこともある(結果は⑮着)。

「それを踏まえ押さえるか、それとも持ち味を生かすか」との考えが、何度も頭の中を交錯した。

 結果はサクセスは内で控えて、武豊インティのマイペース。とはいえ、決して恵まれただけの勝利ではない。

 もちろん、パサパサのダートというのを考慮しても、5F通過60秒2というのは緩めのペース。それでも、並の馬でないことは、後半3、2Fの11秒6―11秒4という数字が証明している。

 ここで一気に後ろを引き離し、勝負を決めてしまった。ただ前に行って粘ったわけではなく、尋常じゃない切れも持ち合わせているのだ。

 ゴールドドリームこそ王者の意地で食い下がったものの、そこから③着までは4馬身差。東海Sの7馬身には及ばなくても、それだけインティに近づける馬は少ないのだろう。なるべくしてなったGⅠ馬である。

 一頭の馬によってレースが大きく変わってしまったのは小倉大賞典も。デビューから4年近く、30戦続けてハナを奪ってきたマルターズアポジーが出遅れ。最内から労せずしてサイモンラムセスがハナに立ち、前半5Fは59秒4。想定していた展開、ペースとは大きく違う形になった。

 ここから5、6馬身離れた2番手という絶好位に収まったのが1番人気タニノフランケル。しかし、勝負どころから川田が押してもなかなか動かず、これにつられた形で後ろの馬は仕掛け遅れになった感もある。

 中でも次走注目は最後の脚が最も目立っていた⑥着マウントゴールド。前めから粘るだけではなく、差す競馬も見せたことは大きな収穫だ。

武田昌已

武田昌已

月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。

著者詳細、記事一覧へ

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間