データ室・武田記者のラップと馬場差を徹底分析する

東京の芝で早い時計が連発

公開日:2019年2月5日 17:00 更新日:2019年2月5日 17:00

「この前、いつ傘を使ったっけ」と思ったのが先週の木曜。東京競馬場では10ミリの降雨があったそうだ。

 もっとも、それまでが記録的に雨が降らず、今回の雨も瞬間的なもの。ダートは稍重で時計が速くなったものの、芝にはほとんど影響がなかったのではないか。実際、そう思えるほど速い。

 昨年のジャパンCの数字を思えば、どんな時計が出てもそう驚くには至らない。それでも、日曜の最終レースはかなりのインパクトがあった。

 4歳上一千万下、芝千四で逃げたのはオルレアンローズ。速いペースで飛ばすタイプにしても、スローになりがちなこのコースで前半3F通過が33秒7、5F56秒4はかなりのハイペース。

 その中、目を奪われたのは3、4馬身後ろとはいえ、楽々2番手につけたトゥザクラウン。残り300メートルぐらいで先頭に立つと、あとは独走。1分19秒6はレコードに0秒1差で、5馬身差圧勝も当然の時計だ。

 ずっとマイル戦を使われて、2走前の祇園特別で初めてブリンカーを着けて千四へ。結果は0秒1差③着だった。2戦目で大躍進だから驚く。

 父がキングカメハメハで母トゥザヴィクトリーという良血。しかし、これまで詰めが甘く、大敗はしなくても、ルメールやモレイラをもってしても惜しい競馬ばかり。よほど福永が合ったのか、条件が良かったのか。いずれにせよ、昇級しても注目したい馬である。

 1つ前、GⅢ東京新聞杯も速い時計が出た。

 インディチャンプの勝ち時計は千六1分31秒9。ステイゴールド産駒は一般的に高速決着を苦手としている。どうやらこの馬は、その中の例外か。インをうまく立ち回ったのは事実にしても、5F57秒2の速い流れにもきっちり対応できていた点に価値を認める。

 ◎タワーオブロンドンは⑤着まで。道中は5番手で、決して悪い位置とは思わなかった。結果的に10キロ増がこたえたのか。また、だんだんと短距離馬っぽい体形になっているようにも思える。

 もう一頭、気になったのは⑨着に敗れたロジクライ。ハイペースの2番手というのは勝った富士Sと同じパターンで、どうにも掴みづらい。

 日曜は他にもゆりかもめ賞で好記録が。サトノジェネシスは二千四百メートル2分25秒9で上がり33秒4。3馬身差の楽勝だった。この時季の3歳馬としては破格で、さすが3億円ホースといえよう。

 ただ、まだ体が完成していない3歳馬にタフな東京二千四百メートルはダメージも大きいはず。だからなのか、ゆりかもめ賞組からダービー好走馬は出ていない。サトノは大成するのかどうか、今後に注目していきたい。

武田昌已

武田昌已

月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。

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