データ室・武田記者のラップと馬場差を徹底分析する

東西GⅡの注目馬 インティとフィエールマンの次はどうなる

公開日:2019年1月22日 17:00 更新日:2019年1月22日 17:00

 先週のGⅡ2鞍で記録的により興味を引くのは中京の東海S。インティの記録はGⅠを狙えるほどのレベルにある。

 テンの1Fは13秒0。各ジョッキーが様子見ムードの中、武豊はスッと先手を取り、マイペースの逃げに持ち込んだ。

 3F目が12秒7と少しペースは落ちかけたが、そこから再び12秒台前半にペースアップ。そしてラスト2Fを11秒6―11秒9でまとめた。

 12年にコースが大きく変わって以降の中京において、ダート千八でラストが11秒台だったレースは1鞍しかない。それはこのコラムでも取り上げた昨年のGⅠチャンピオンズC。ちなみに、ラスト2Fは11秒7―11秒9である。

 時計はチャンピオンズCの1分50秒1に対し、東海Sは1分49秒8。7Rまで小雨の発表だったとはいえ、馬場は“良”だから、この記録にはケチをつけるところが全くない。今回で6連勝。まだまだ記録は伸びる可能性大である。ただし、次走がフェブラリーSでなければ――。

 というのも、ここまで千七で1戦、千八で6戦(デビュー戦は千八で⑨着に敗れている)。一度も千六以下、芝スタートを経験していないからだ。

 東京千六は芝スタートの分、速い馬は行き脚がつきやすく、千四よりペースが上がることもザラで、GⅠなら5F58秒台は当たり前。そうなるとどういう競馬をするのだろうか。

 もし、フェブラリーSに出てきた場合、GⅠ級の能力を買うか、それとも未知の部分があり過ぎるので、あえて嫌うか。取捨は大いに迷うところだ。

 一方、思っていたよりはるかにスローになったのが中山のアメリカJCC。ステイインシアトルの逃げで5F通過は62秒2と遅く、後半4Fは11秒7―11秒8―10秒9―11秒9の瞬発力勝負に。

 これでは◎ジェネラーレウーノの持ち味が生きない。田辺にはもっと早めに動く積極的な競馬を期待していただけに残念である。

 それでも、シャケトラの復活はうれしかった。一昨年の宝塚記念④着の内容から、“しばらく追い掛けよう”と決めて、その秋は重い印を打ち続けた。

 だが、キタサンブラックが勝った歴史的な不良馬場の天皇賞・秋で⑮着と大敗し、ジャパンC⑪着、有馬記念⑥着とイマイチに。その後、骨折で1年以上の休養があり、さすがに今回は「注」印が精いっぱいだった。

 ここまでGⅠ以外なら④着以下なし。次がGⅡなら、まだ追い掛けられるのではないか。

 フィエールマンは差のない②着と能力の高さを見せたものの、やはり小回りでは末脚の切れを生かし切れない。また、レースの上がりが35秒1だったラジオNIKKEI賞を除き、他4戦は全て34秒台で、タフな競馬は経験していない。

 インティ、フィエールマンとも少ないキャリアでノシ上がってきた馬。その長所はもちろん、ウイークポイントを探すのも競馬の楽しさだ。

武田昌已

武田昌已

月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。

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