木津のジョッキー直撃!

【初富士S】若き天才マーフィーでレッドローゼス決める

公開日:2019年1月18日 17:00 更新日:2019年1月18日 17:00

 昨年暮れから来日しているマーフィーはアイルランド出身の23歳。デビュー前にガリレオ(01年英ダービー、愛ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS勝ち)やロックオブジブラルタル(01~02年にGⅠ7連勝で当時の世界記録を樹立)ら名馬を数多く輩出した名門エイダン・オブライエン厩舎で技術を磨き、13年からジョッキーに。

 2年目には英GⅡテンプルSを制して重賞初制覇。同年は76勝を挙げて英見習騎手のチャンピオンに輝いた。

 そこからもメキメキと力をつけて、17年には伝統の仏GⅠフォレ賞をアクレイムで制し、初のビッグタイトルを手にした。18年も英国で121勝と勝ち星を量産。その実績から同年のロンジンワールドベストジョッキーでデットーリに続く2位に選出されたまさしく“若き天才”だ。

 今回の短期免許は来週でいったん終了。残り2週でさらなるインパクトを与えるべく、気合が入っている。

――短期免許はあと2週です。先週終了時点での勝ち星はトータルで14勝でした。

マーフィー騎手「来た時からチャンスのある、いい馬に乗せてもらっていましたからね。もっともっと勝たねばいけないと思っています。勝つことが一番大事なことですから」

――それでもテン乗りでもこれだけの勝ち星を挙げるのは大変なこと。どのようなイメージで競馬に臨んでいるのですか。

「リプレーを参考にするのはもちろんだけど、4~5頭の人気馬がどのような動きをするか気を配っています。それで展開が読めますからね。頭の中では勉強していますが、プランが変わってもレースごとにいろいろ考えておいて、即座に対応できるようにもしてますよ」

――なるほど。それが騎乗馬の能力を引き出すことにつながっているんですね。土曜中山メインの初富士Sはレッドローゼスに騎乗します。

「ケイコの感触はすごく良かったですよ。ゴール前では自分から抜け出して、集中力を切らさずに真面目に走ってくれました。初めて乗るので今のフィットネスしか分からないけど、調子は良さそう。これまでの実績からチャンスはあるはず。身元引受調教師でもあるボス(国枝師)が管理する馬なので、何とかいい結果を出したいですね」

木津信之

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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