木津のジョッキー直撃!

菱田 再ブレークの予感

公開日:2019年1月11日 17:00 更新日:2019年1月11日 17:00

ウィンターリリー「一発あっても不思議ない」

 12年に関西でデビューした菱田は初年度に23勝を挙げると、2年目には52勝と倍増。3年目にはさらに上積みして64勝とジャンプアップした。ところが、例に漏れず、減量が取れると勝ち星も減少傾向に。

 それでも若手随一の騎乗技術でコンスタントに30勝前後をマーク。昨年は北九州記念=アレスバローズ、阪神C=ダイアナヘイローと重賞タイトルを奪取。再ブレークが近いことを感じさせた。

 そんな菱田、実は昨年10月下旬から美浦に拠点を置いて活動していた。

「年内は美浦で、来年(19年)には栗東に帰ります」と話していたのだが、なぜか今週も美浦の馬上に姿が。その理由とは――。

◇  ◇  ◇

――昨年暮れは初めて美浦に腰を据えて調教に乗っていましたね。どうしてですか。
菱田騎手「環境を変えてみたかったのと、美浦の関係者の方々との人脈もつくりたくて。それにできるだけ多くの馬に乗りたかったんです」

――栗東でも乗れるんじゃないんですか。
「栗東はハロー(馬場整備)の回数が美浦よりも少ないんですよ。ハロー明けの奇麗な馬場でやりたい厩舎がほとんどなんで、なかなか予定が合わないんです」

――美浦での追い切りはどれぐらい乗っていたんですか。
「多い時は8頭乗りました。北海道ならまだしも栗東ではちょっと難しい頭数かも(笑い)」

――なるほど。ところで昨年で美浦は引き揚げると聞いていたんですが。
「いったん正月は帰ったんですが、重賞騎乗馬の追い切りに乗らないかと声をかけてもらったのでまた来ちゃいました(笑い)」

――それがフェアリーSで手綱を取るウィンターリリーなんですね。感触はどうでしたか。
「しまいの反応を見たくて、ラスト1Fまで待っていたんですよ。そこで手綱を離したらグッと行く気を見せてくれた。体調も良さそうでしたよ」

――馬場の入り口でうるさそうな面を見せていましたが。
「速いところへ行けば全然大丈夫でしたよ。乗りやすかったです」

――重賞挑戦です。
「もう2勝しているように能力があるのは間違いないですよね。マイルももちそうなんで、自分の形でスムーズに運べれば一発あっても不思議ないと思ってますよ」

木津信之

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

著者詳細、記事一覧へ

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間