データ室・武田記者のラップと馬場差を徹底分析する

速い決着の中山でランウェイデビュー⑤着は“価値あり”

公開日:2019年1月8日 17:00 更新日:2019年1月8日 17:00

 ついこの前、ホープフルS、東京大賞典の原稿を書いたばかりだと思っていたら、もう新年の競馬が始まった。本当にアッという間である。

 しかも、新年早々、やや風邪気味。もちろん、それを予想が外れた言い訳にするつもりはないが……。

 中山は暮れからのいわば連続開催だが、芝はCコースを使用するため、速い時計が出やすい馬場状態。初日10R、カーバンクルSではモズスーパーフレアが前半3F32秒8で飛ばし、そのまま千二1分7秒0の好時計で逃げ切った。

 武豊が凄いのはこの馬に騎乗する時、スピードを制御することなく、思う存分、走らせること。そして残り1Fの地点までに後ろに脚を使わせ、勝負を決めていることである。

 初騎乗だった昨秋のセプテンバーSでは前半3F通過こそ33秒2でも、その後に11秒1―10秒9と加速。後続に影すら踏ませなかった。この時は5F55秒2で、今回は55秒1だ。一方、北村友が乗った前2戦は56秒3、56秒6で③②着。数字的には楽でも、結果が伴ってはいない。つまり、速いペースで行かないと持ち味が生きないタイプの典型ということ。

 オープン特別を制し、次は重賞へということになる。昨年を見ると、北九州記念は5F54秒台で、勝ち時計は1分6秒台。こういう激流の際に通用するのかどうか。これからの成長も含め、スプリント路線のキーホースとして見守りたい一頭だ。

 土曜の最終R、4歳上一千万の芝千六も激流だった。人気薄のアルミューテンがビュンビュンと逃げて5F通過は56秒6のオーバーペース。2番手を1秒離していたが、この位置でも結構なペースといえる。

 しかし、それでも前と離れている分、ハイペースなのに早く動かなければならない損な役回りだたのがランウェイデビュー。5カ月ぶりでプラス24キロの体には相当こたえたに違いない。この⑤着は“価値あり”と判断できる。

 それらのレースから比較すると、中山金杯の二千メートル1分59秒2は平凡。⑪着マイネルハニーまでが0秒3差というのはハンデが見事だったのがあるものの、固まって入線するのは低レベルレースに多い現象。ラスト1Fに12秒4要したのが、持久力勝負に強いウインブライトが台頭した要因ではないだろうか。

 中山とは違い、京都は秋開催以来でAコースを使用。当然、速い時計が連発するものかと思っていたら、京都金杯は千六1分34秒9で、シンザン記念は1分35秒7。聞いたところによると、土曜の朝方、日曜の午前中と記録に残らない程度の雨があったようだ。

 ただ、それにしてもここまで遅くなるのか、という印象も。京都は2月17日までの連続開催。時計の出方の移り変わりを注視する必要がある。

武田昌已

武田昌已

月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。

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