木津のジョッキー直撃!

【土曜中山12R・3歳上五百万下】野中アンノートル決める

公開日:2018年12月7日 17:00 更新日:2018年12月7日 17:00

愛国遠征で成長

 野中は技術向上のために、今年の3月19日からアイルランドに単身研修へ。「競馬漬けの毎日」を送り、10月27日に日本へ戻ってきた。

 その後は先週まで74鞍に騎乗して、〈11369〉。一見、結果が出ているとは言えないが、半数以上の39鞍を⑧着以内に持ってきている点は大いに注目できる。

 というのも、この⑧着以内というのは、重賞以外のレースで出走奨励金が出る着順だからだ(⑧着で本賞金の6%。重賞は⑩着以内)。

 いくつか例外があるものの、関係者はこの⑧着以内というのを非常に重視する。ゼロか収入になるかは大きな分かれ目なのだから当然だろう。

 海外遠征で培ったバランスの取れたフォームで最後まで諦めずに「ひとつでも上の着順を」と追ってくる姿に影響を受けてか、徐々に上位を狙えそうなオファーも集まってきている。

「上積みがありそうです」

――中山12Rのアンノートルは前走、1年ぶりの出走にもかかわらず、③着と好走しました。振り返ってください。

野中騎手「直前の追い切りに乗せてもらって、さすがに息が重いなってのが正直なところだったんです。動き自体は良かったんですけどね。レース前も目方がプラス30キロと大きく増えていたし、休み明けの分は割引かなと。でも、実戦に行ったら全然違いました」

――どのように。

「ゲートも出ないだろうなと思っていたのに一番速いぐらいで(笑い)。道中も折り合って運びも上手。直線でもいったん先頭に立って“やったかも”と。最後の最後は差されてしまいましたが、速い時計にも対応してくれたし、さすがこのクラスを勝っているだけあるなと力を再認識しました」

――今週の追い切りもつけました。どうでしたか。

「坂路でしまい1F強めにの指示。仕掛けてからの反応は鋭かったですよ。体つきは大きく変わった感じではありませんでしたが、息の入りは良かったです。上積みがありそうですよ」

――楽しみですね。

「はい。東京で勝っていますが、自分のイメージとしては中山の方が合いそうですしね。これほどの馬をまた任されたわけですから、いい結果を出したいです」

木津信之

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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