東京本紙・外山 攻め一直線

【ジャパンC】ルメールまたまた有言実行 アーモンドアイ希代の名牝へ

公開日:2018年11月23日 16:50 更新日:2018年11月23日 16:50

「彼女はチャンピオンホースになれると思う。トリプルクラウンを意識できますね」

 桜花賞直後のルメールの公言通り、牝馬3冠を達成したアーモンドアイ。春の2冠も強かったが、ラスト1冠の秋華賞はさらに強かった。

 京都内回り二千で4角12番手の大外から直線へ。4角前、外に張られた時に逆手前になったことで仕掛けにくい展開。その時点で②着ミッキーチャームははるか前だった。しかし、結果は1馬身半差の完勝である。

 後半6Fのラップは11秒5~11秒9。止まったわけではないミッキーを楽々かわした3F33秒6の鬼脚は春以上のインパクトだった。

 3冠牝馬のジャパンC制覇といえば12年ジェンティルドンナ。当該舞台オークスは2分23秒6のレースレコードだった。アーモンドは0秒2遅いだけの2分23秒8なら、春の時点でレベルはほぼジェンティル級。秋華賞で見せた成長力も加味すれば、初の古馬一線級相手でもその末脚は十分、通用する。

 秋華賞は予定通りのローテーションとはいえ、14キロ増で5カ月ぶりの実戦。たたいた上積みが大きいのは、ここ2週の追い切りを見れば明らか。

 1週前にはウッド5F66秒1―37秒7の好時計。さらには直前も長め6Fから83秒9―39秒0、1F12秒4で併走馬を3馬身ぶっ千切り。後肢の踏み込みの深さと、ダイナミックな前肢の伸びが印象的だった。

 秋華賞時は追い日前日に交突(一方の蹄鉄で反対側の脚の球節や蹄冠に接触すること)。追い切り場所をウッドから坂路に変更するアクシデントも。今回は順調に予定通りの調整を消化。ベストコンディションと判断していい。

「今まで自分が乗った日本の馬で一番強い」とは秋華賞後のルメール。古馬を撃破して、またまた有言実行だ。

外山勲

外山勲

念入りな取材、ち密な分析に基づいた孤独の◎。決して守りには入らない、攻めて攻めて攻めまくる東京本紙。美浦トレセン通いはすでに20年以上になり、築いた人脈は多数。藤沢和、高橋祥、矢野厩舎には特に強い。

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