データ室・武田記者のラップと馬場差を徹底分析する

マイルCSは予想外のスローな流れ…完全に肩透かし

公開日:2018年11月20日 16:50 更新日:2018年11月20日 16:50

 意外なほど期待外れに終わった。日曜のマイルCSのことだ。

 まず、勝ち時計が1分33秒3。7Rの3歳上五百万より0秒4速いだけだった。

 ペースが大きく違うのなら、こうは言わない。前半3、5F通過は7Rが34秒9、58秒4。マイルCSは35秒0、58秒8。条件戦より遅く、GⅠにしてはスローな流れである。

 上がりが0秒8上回ったことで五百万を時計では逆転したが、これは最強馬決定戦なら当然のこと。7Rが終わった時点で、1分32秒台前半ぐらい、もしくは31秒台突入を想定していた当方としては完全に肩透かし。

 流れが遅ければ、内枠が上位を占めるのは至極当然のこと。着順的には大敗と言っていい⑫着アエロリット、⑬着モズアスコット、⑭着ロジクライも着差は0秒5、6。決して大きく負けてはいない。これが着差がつきにくいスローの影響だ。

 上位3頭は1~3番で、そのままインを通った馬。Cコース替わりも味方したのは容易に想像できる。かといって、外枠から④着に押し上げたカツジ、⑤着ミッキーグローリーを推奨馬にするのも気が引ける。

 どの馬も決定力に欠けるのが今のマイル路線。春にはモズアスコットが暫定王者となったものの、わずかの期間で滑り落ちることに。では、ステルヴィオが……となると、今回は平凡な記録になったこと、枠に恵まれたという2点が凄く大きいように思う。

 やるたびにトップが変わる猫の目状態。いや、それどころか、マイルCSをもう一回、枠順をガラガラポンしたら、全く違った結果が出るのではないか、とも。

 レースには注文をつけたが、驚きだったのはステルヴィオのビュイックが前めにつけたこと。土曜の東スポ杯でアガラスを鼻差②着に持ってきたりと、本当に重賞では怖いジョッキーだ。

 その東スポ杯は千八1分46秒6での決着。これは昨年のワグネリアンと同じで、例年並みの高いレベルにあるといえる。勝ったニシノデイジーに関しては札幌だけでなく、時計が速い東京でも結果を出したという意味では大きい1勝。

 ただ、このレースも上位の差は際どい。勝ち馬から鼻、頭、鼻差④着の◎ヴェロックスは直線に入ってすぐのところで、ナイママが外に動いた影響をモロに受ける不利(柴田大は過怠金5万円)。あれがなければ、勝っていた可能性もあっただろう。

 ダートでは土曜4R2歳新馬、千四の①②着馬ケイアイターコイズ、デュープロセスだ。翌日の8R3歳上一千万の時計を0秒1上回り、上がり4、3Fも2鞍を比較しても大差ない。後ろが2秒3も離れたのは仕方がない。それだけ前2頭が強過ぎたことの証明か。ともに将来は楽しみだ。

武田昌已

武田昌已

月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。

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