【天皇賞】超激闘を制し古馬頂点も…レイデオロの次走は?
公開日:2018年10月29日 16:50 更新日:2018年10月29日 16:50
世代トップから古馬の頂点に――。きのうの天皇賞(秋)を制したのはレイデオロ。ダービー以来となる2つ目のビッグタイトルを掴んだ。
手綱を取ったルメールは秋華賞=アーモンドアイ、菊花賞=フィエールマンに続き3週連続V。これが今年のGⅠ6勝目で、年間GⅠ最多勝記録の更新に王手をかけた。
鞍上の勢いそのままにレースぶりも完璧。
挟まれる不利があったスワーヴリチャードとは対照的に、スタートを決めて道中は6番手から。前半3~5F36秒2―47秒7―59秒4は馬場を考えれば遅いくらい。これを馬群の切れ目からスムーズな折り合いで追走できた時点で、優位に立つことができた。
最後の直線では決め手を存分に引き出して、上がり3F33秒6。終わってみれば②着サングレーザーに1馬身4分の1差をつける完勝だ。
勝ちタイム1分56秒8は11年にトーセンジョーダンがマークしたレコードに次ぐ記録。内容的にも文句なしで、4歳秋を迎えたダービー馬が満を持して古馬ナンバーワンの座に就いた。
「様子を見てオーナーと相談して、年内はあと1戦になると思います」とは藤沢和師。次走はジャパンCか有馬記念で、横綱の地位を固めにいく公算が高い。
■これまでのシーズンは“省エネ”
これまでのレイデオロといえば、3歳時の昨年が春2戦、秋2戦のみの“省エネ”で、今年も春は2戦だけ。それが、この秋はオールカマー→天皇賞と連勝して、次も使うとなると2歳時以来のシーズン3連戦となる。
前記の通りレコードの激戦を戦った後だけに、少なからずダメージはあるだろう。だが、史上2位となる秋の天皇賞6勝目を挙げた名伯楽の手腕をもってすれば、それも杞憂に終わるか。
いずれにしても、古馬チャンピオンとして、今後の動向を注視していきたい。