「今回の彼の体はちょうどいいと思います」(ルメール騎手)
平成最後の天皇賞(秋)はレイデオロが決める。
昨年は春に厩舎念願のダービー制覇。秋には3歳馬としてジャパンC②着。東京での王道路線で実力を存分に示したが、今年の上半期2戦は不完全燃焼……。京都記念③着↓ドバイシーマクラシック④着では、スローペースに折り合いを欠いて結果を出せなかった。
しかし、この秋の復帰戦、オールカマーではその課題をしっかり修正した。馬混みの中でもスムーズな追走で、先に抜け出したアルアインをきっちりとらえる。
「テンから押して行って、しかも両サイドに馬がいる展開でしたが、道中は我慢が利いていました。勝負どころでは反応が鈍かったけど、②着馬の勝ちパターンをきっちり差し切ったんだからさすがです」
津曲助手も絶賛したように、精神面の成長に加え、能力の再確認もできた最高の前哨戦だった。
当時はまだ残暑も厳しい9月半ば。攻め内容も少々手ぬるく、最終追い後のルメールも「100%ではない」と公言。それだけに、たたいた上積みも大きい。
1週前追い切りは深いウッドに脚を取られるアクシデントがあったが、事なきを得て、21、24日には鋭くしまいを伸ばす好調教を消化。最終追いにまたがったルメールからは、「今回は彼の体はちょうどいいと思います。すごくいいケイコができました」とのコメントが出た。
この秋、ゾーンに入ったともいえる鞍上から太鼓判がもらえれば信頼度は一気に高まる。GⅠ①②着の東京できっちり結果を出す。