【天皇賞】2010年代の秋の盾はこのふたり 名伯楽が送り込む刺客

公開日:2018年10月25日 17:00 更新日:2018年10月25日 17:00

配当妙味たっぷり

 2010年代の秋の盾は池江、藤原英厩舎の活躍が目を引く。

 池江厩舎は11年に札幌記念勝ちから臨んだトーセンジョーダンが今も残る二千1分56秒1のレコードV。単勝33・3倍の7番人気で3連単は21万4010円のビッグ馬券となった。

 15年にはラブリーデイが鳴尾記念、宝塚記念、京都大賞典に続いてブッコ抜き。堂々と1番人気に応えている。

 藤原英厩舎は天覧競馬だった12年に5番人気エイシンフラッシュが2年前のダービー以来の先頭ゴールイン。M・デムーロの最敬礼は記憶に鮮やかだ。

 フラッシュは翌年に3番人気で③着。また、ステファノスは15年に10番人気②着でアッと言わせると、翌16年も6番人気で③着と好走した。

 10年以降の8年間で、この2厩舎が5年馬券絡みしているから、見逃すわけにはいかない。今年も名伯楽が配当的妙味たっぷりの馬を送り込む。

池江師 アルアイン 1F短縮は歓迎

 昨年の皐月賞馬アルアインが上々の滑り出しを見せた。

 今年の前半戦は京都記念②着→大阪杯③着→QエリザベスⅡ世C⑤着と勝利に手が届かなかった。夏場はリフレッシュ放牧に出され、秋はオールカマーから。

 ダービー馬レイデオロが1番人気に推され、3番人気。レースは好発を決めて、逃げたマイネルミラノの少し離れた2番手を追走した。勝負どころから徐々に差を詰めて直線へ。

 追い出すと早めに先頭に立ち、そのまま振り切るかと思われた。そこを道中じっくりと脚をためていたダービー馬が内から強襲。最後は首差でかわされたものの、見せ場は十分につくった。

 初コンビだった北村友は「コントロールは利いていたけど、思っていた以上に前進気勢がありました。二千になるのはいいと思います」と明るい表情で話す。

 実際、前走で二千二百は②②②着。二千四百はダービー⑤着、三千は菊花賞⑦着。一方、二千では皐月賞勝ちだから、1F短縮は大歓迎だ。

 中4週の間隔があり、乗り込みも豊富。

 ここまで坂路で5本の時計を数える。しかも、先週は4F51秒8―11秒9、今週も51秒5―12秒1と続けて抜群の動きを見せた。

「輸送もあるし、今週はそんなに強くやっていません。いい感じでしたよ。大きい馬ですし、良くなってると思います」

 完全復活へ条件は整った。

藤原英師 ステファノス ひとたたきで上昇

 7歳の古豪ステファノスが悲願の金メダル獲得を目指す。

 上記の通り、4、5歳時に②③着。これだけではなく、4歳時には初の海外遠征だったQエリザベスⅡ世Cで②着、5歳時にも香港C③着。6歳の昨年もGⅠに昇格した大阪杯でキタサンブラックの4分の3馬身差②着。大舞台で5回も上位争いを演じてきた。

 意外にも重賞タイトルは3歳時の富士Sだけだが、このメンバーに入っても実力は決して見劣らない。

 3年連続で挑戦した昨年は⑩着敗退だった。とはいえ、極端な不良競馬で参考外だ。

 7歳の秋を迎えても元気いっぱい。3カ月半ぶりの前走、毎日王冠では3番手から②着ステルヴィオと首、鼻差の④着に踏ん張った。

「休み明けを考えれば上々。いい位置につけて、最後もしっかりしていたね。あの走りを見ても、心身に衰えは感じない」(田代助手)

 レース後も順調。先週木曜には坂路4F53秒6―12秒8。きのうはCウッドで6F84秒0―37秒9、ラスト1F11秒6をマークした。

「使った後もガタッとこなかったし、すぐに乗り出せたよ。去年あたりから休み明けでも走るようになったが、もともと使って良くなるタイプ。上積みが見込めると思う」

 上記の5つの銀、銅メダルのうち、香港C以外の4つは“たたき2戦目”だった。

 またまたアッといわせるかも。

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