【天皇賞・秋】“平成の盾男”武豊マカヒキで最後の秋締める

公開日:2018年10月24日 16:50 更新日:2018年10月24日 16:50

 来年の5月1日から新元号に変わるため、平成の天皇賞は来春(4月28日)が締めくくり。秋は今回が最後だ。
“平成の盾男”といえば、もちろん武豊。これまで春8勝、秋6勝の計14勝と断トツの成績を残している。

 思えば平成最初も武豊だった。

 デビュー3年目の89年に盾初参戦。春はイナリワンでV。秋も前年の菊花賞馬スーパークリークで好位3番手から残り1Fで先頭に立つと、3連勝中の単枠指定オグリキャップの追撃を首差しのいだ。

 いきなり春秋制覇をやってのけたから凄い。

 その後、92年まで4連覇などの春もそうだが、秋も見事な手綱さばきでファンを魅了してきた。

 97年は紅一点の女傑エアグルーヴで臨んだ。前年の覇者バブルガムフェローとの壮絶なたたき合いを最後は首差で制した。並み居る牡馬15頭を一蹴し、80年プリテイキャスト以来、17年ぶりの牝馬Vをエスコート。

 3勝目は99年。パートナーは武豊をダービージョッキーにしたスペシャルウィーク。春の覇者も前走の京都大賞典は初めて掲示板を外す⑦着で、4番人気にとどまっていた。しかし、大外から直線一気の差し切り。見事に復活Vを果たす。

 07、08年は史上3人目の秋連覇を成し遂げた。

 07年のメイショウサムソンは手応え良く好位につけると、直線は内から抜け出して2馬身半差。テン乗りながら危なげない完封劇を演じる。

 一方、08年のウオッカは同世代のライバル、ダイワスカーレットと全く並んでゴールイン。10分を超す長い写真判定の末に、わずか2センチ差で競り勝っていた。

 昨年のキタサンブラックは記憶に新しい。

 降りしきる雨で不良馬場の中、ゲート内で突進してまさかの出負け。いつもより後ろのポジションになった。それでも全く慌てず騒がず。

 勝負どころから内ラチ沿いをスルスルと上がっていき、ワープしたかのように4角では2番手。直線で前をとらえると、ゴール前でもうひと踏ん張り。名手の好判断にキタサンも応えた。

 今年は16年のダービー馬マカヒキとの初コンビで挑む。

 3歳秋はフランス遠征へ。ニエル賞を勝ったものの、凱旋門賞は⑭着敗退。4歳を迎えた昨年は5戦未勝利。ジャパンC④着後は骨折で今春は全休することに。しかし、復帰初戦の札幌記念では外から鋭く伸びて②着。久々に連対を果たし、復調をアピールした。

 武豊はこの秋に前人未到のJRA4000勝を達成。GⅠシリーズでもスプリンターズSのラインスピリット(13人)、秋華賞のカンタービレ(3人)、菊花賞のユーキャンスマイル(10人)と連続③着。相変わらず大舞台で存在感を示している。

 平成の盾は武豊で始まった。最後の秋もドラマをつくる――。

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