96年にはエアグルーヴが最初で最後の大敗(⑩着)を喫し、09年はブエナビスタが2位入線→③着降着となり、12年にはジェンティルドンナがわずか鼻差での勝利。秋華賞はのちに“女傑”とか“名牝”と呼ばれる馬でも負けたり、苦戦したりするケースが目立つ。
そこでさまざまなデータを駆使して穴馬探しを試みたが……。
結論は◎アーモンドアイ。とにかく、同世代の間では脚力の違いは明らか。堂々の3冠達成だ。
春2冠を制した剛脚は上がり33秒2。他に牝馬2冠でともに33秒台を使った馬は3頭しかいない(ブエナビスタ、ハープスター、シンハライト)。
しかも、〈成績柱〉の上がり3Fのところが示す通り、デビューからの5戦全てが最速で、新馬戦②着の後は4連勝。このように「デビューから5戦連続で上がり最速をマークし、4勝以上」というのはディープインパクト(5連勝)、ウオッカ、ブエナビスタ、ハープスターしかいない。すでに歴代の名馬クラスだ。
凱旋門賞連覇のエネイブル、28連勝(そのうちGⅠは9連勝)を継続中のオーストラリアのウィンクスなど、今は世界的に牝馬の時代。アーモンドアイにはこれらに肩を並べるような活躍を期待して、馬券は馬単、3連単とも①着流しのみで。