ルメールは昨年、断トツのJRA199勝。自己最多勝を更新したものの、惜しくも年間200勝に手が届かなかった。
だが、今年は先週終了時点で154勝。去年の同時期が135勝だったことを考えると、驚異的なハイペースで勝ち星を量産。大台超えが見えてきている。
加速をつけるかのように、秋に入って、手綱さばきは冴え渡るばかり。
特に重賞に騎乗した時は神がかり的。今秋の重賞成績はノームコアでの紫苑S①着を皮切りに①①②①③⑬①②着。馬券圏内を外したのはスプリンターズSのわずか1回のみだ。
走る馬に乗っていると言ってしまえばそれまで。しかし、“ちゃんと”持ってくるのは騎乗技術があるからこそ。
しかも、単勝回収率は223%。実はおいしいジョッキーでもある。
今週の重賞は土、日ともに“頭”で狙える馬とのコンビ。
秋華賞のアーモンドアイで牝馬3冠を達成なるかはもちろんのこと。前日の府中牝馬SでディアドラがクイーンSに続く重賞連勝を決めて、次のGⅠへ弾みをつけるかも注目だ。
ディアドラ「ドバイでも〝勝てるかも〟と思ったぐらい」
――クイーンSは強い勝ちっぷりでした。
ルメール騎手「昨年も(一千万特別を)勝っているように札幌が好きなようですね。返し馬からデキの良さが伝わってきたし、自信もありました。後ろからの競馬だったけど、外から一気でしょう。力が違いました。ドバイでも“勝てるかも”と思ったぐらいなので、牝馬同士なら順当かもしれません(笑い)」
――1週前追い切りを(Cウッド6F80秒4―38秒6、1F12秒2)つけました。どんな感触でしたか。
「とてもいい追い切りができましたよ。息遣いも良かったです。GⅠレベルにありますよ」
――楽しみですね。
「ええ。先週からずっと関東にいて、今週は水、木曜と大井で乗って、金曜は東京の調整ルーム。ファミリーにさびしい思いをさせているので、土、日の重賞を連勝して家に帰りたいと思っているんですよ(笑い)。頑張ります!」