【安田記念】モズアスコットGⅠ初制覇 出走までの紆余曲折をはねのけた

公開日:2018年6月4日 17:00 更新日:2018年6月4日 17:00

バンブーメモリー以来29年ぶりの連闘V

 府中GⅠシリーズの締めくくり、安田記念を勝ったのはモズアスコット。あっと驚く連闘策でのGⅠ制覇だった。
 本番への出走までにはとにかく、紆余曲折があった。

 まず4月マイラーズCが②着止まり。①着馬には安田記念優先出走権があったが、②着分の賞金を上積みしただけ。そして1週前登録が発表された段階では出走順で19番手。そのままなら除外対象という微妙な立場に置かれてしまった。

 そこで陣営が講じた策が前倒しでのオープン特別・安土城Sへの出走だったが、ここで痛恨の出負け。結局、首差届かず、またもや②着で賞金加算はならず。万事休すと思われたところ、当週になって複数の登録があった藤沢和厩舎から回避馬が出て、ゲートインできることになった。

 結局、無事に出走できた運があったことは確かだが、それを生かして結果を出したのだからお見事だ。スタート後は「ぶつかったりしていた」とはルメール。それでもうまくリカバリーして、直線入り口ではライバルのスワーヴリチャードを射程圏に入れていた。そのスワーヴがつくった進路をうまく利用して押し上げて、最後できっちり抜け出す鮮やかなGⅠ初Vだった。

 ともあれ、連闘でのGⅠ制覇は98年阪神3歳牝馬S(現阪神JF)のスティンガー以来、20年ぶり。安田記念に限れば何と89年バンブーメモリー以来、29年ぶりの快挙でもある。

光る陣営の手腕

 管理する矢作師も体調をうまく維持させて、連闘、長距離輸送での出走に踏み切り、さらにきっちり勝たせたのだから凄いのひと言。それでなくてもモズはすでに今年4戦目。昨今は間隔を取ったり、すぐに休ませてなかなか姿を見せる機会がないオープン馬も多い中、ドンドン使って結果を出す手腕はさすがである。

 血統的にもフランケル産駒でまだまだ上昇も見込めるだけに、これからも数多くそのレースが見たいものだ。

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