木津のジョッキー直撃!

【土曜中山10R・春風S】菜七子 ビックリシタナモー差し切りだ!

公開日:2018年3月23日 17:00 更新日:2018年3月23日 17:00

 藤田菜七子は一昨年のデビュー時から、16年ぶりのJRA生え抜きの女性ジョッキーとして注目を集め続けている。

 プレッシャーに押しつぶされても不思議ない環境にいながらも、騎乗技術を磨き続け、昨年は14勝。これは97年に増沢(旧姓牧原)元騎手がマークしたJRA女性騎手の年間最多勝利11勝を更新するもの。その成果も手伝って、17年度の中央競馬騎手年間ホープ賞を受賞と大活躍を見せた。

 今年は1月8日に早くも初勝利(中山7R=ビックリシタナモー)を挙げ、冬の小倉では自身初となる滞在競馬を経験した。惜しむらくは3月3日の9Rで騎乗停止処分になってしまったこと。しかし、本人の口からは反省の弁とともに「すごく収穫があった滞在でした」とも。

 戦線復帰となる今週はローカルの中京ではなく中山で騎乗する。チャンス十分の関西馬の依頼を受けたからだ。

「〝ビックリ〟するような脚を引き出したい」

――10R春風Sのビックリシタナモーは自身が手綱を取って①②①着と抜群の相性ですね。

藤田騎手「いやいや、馬がめちゃめちゃ強いんですよ(笑い)」

――では、その強さについて教えてください。テン乗りだった4走前から。

「スタートで後手を踏んだんですが、それまでのレースぶりから“しまいは切れる”と思っていたので、ジッとしていました。その通り、最後は凄い脚。気持ち良かったですね」

――3走前は頭差②着と惜敗でした。

「スタートが決まったし、行きっぷりも良かったんで“絶対勝った”と思ったんですけどね。勝ち馬と体を併せて先頭に出た瞬間にフワッとして……。その分、負けてしまいました」

――前々走は見事にV。

「負けたことを反省して乗りました。最後の最後だけ出ようと。抜け出せなかったのは悔しかったですが、同着①着だったのでホッとしましたね」

――準オープンでは初騎乗になります。

「その前々走で同着だったタガノヴィッターは昇級して連続③着。ここでも有力馬ですよね。その比較から通用するものは持っているはず。中山は得意にしてくれているので、自分がうまく立ち回らせて最後に“ビックリ”するような脚を引き出したいですね。そうすれば勝ち負けになるはずなので頑張ります!」

木津信之

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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