木津のジョッキー直撃!

関東若手の注目株・武藤さらなる飛躍へ

公開日:2018年3月3日 17:00 更新日:2018年3月3日 17:00

先週までに11勝

 ジョッキーはトレセンでデビューして1年間ヘルメットに黄色のカバーを着けて、まだ見習の延長線上のような扱い。
 2年目以降は青色になり、周囲からようやく一人前と認められる。

 今週から青帽になるのが武藤だ。

「黄色の方が目立っていいんですけどね(笑い)。まあ、それは冗談として青帽になって、気がより一層、引き締まる思いです」

 とはいえ、先週も2勝②着1回と存在感を示して、今年すでに11勝をマーク。関東若手の注目株となり、さらなる飛躍が期待されている。

 当然、オファーも殺到。「関東の若手を育てたい」という戸田師の計らいから、弥生賞で再び手綱を任されたアサクサスポットをはじめ、騎乗予定は8頭。上位争いが期待できる馬もいて、今週も勝ち星を計上できそうなラインアップだ。

――弥生賞で騎乗するアサクサスポットはダートでしたが、いい勝ちっぷりでしたね。

武藤騎手「ええ。道中は砂をかぶったら、嫌がってポジションを下げてしまったんですが、最後、外に出したら凄い伸び。素質の高さを感じましたね」

――今週の追い切りにもまたがりました。感触はどうでしたか。

「良かったですね。併せた古馬に軽く仕掛けた程度で1馬身ほど先着。余裕のあった体が絞れて、素軽くなっていました。グンと上向いた感じです。芝は初めてでも、手先が軽いのでこなしてくれると思いますよ」

――権利を狙って一発狙いですね。6R3歳五百万下のゴールドギアはテン乗りになりますが、今週の調教をつけました。

「指示よりも少し時計が速くなってしまって申し訳なかったです。でも、楽に動けていたから問題ないと思いますよ。凄くいい馬だなという印象です」

――どのようなイメージで臨みますか。

「折り合いがついて、レース運びはしやすそうです。鍵は上がりやすいテンションでしょうか。落ち着いて競馬に向かえるように心掛けたいですね。(伊藤圭)先生の指示をしっかり聞いて、いい結果を出せるように頑張ります」

木津信之

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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