【オールカマー】テン乗り北村宏ルージュバックの新たな一面を引き出す

公開日:2017年9月25日 17:00 更新日:2017年9月25日 17:00

 これまでのイメージを一新させる勝利だった。中山で行われたGⅡオールカマーは、5番人気ルージュバックがうれしい重賞4勝目を飾った。

 いままでは、後方から大外一気。上がり最速の末脚で牡馬をなで斬る――。これが彼女の確立していたスタイルだ。

 それが、この日はスタートを決めて、好位4番手の内で脚をためる正攻法の競馬。前半5F63秒1という遅い展開にも助けられたが、4角で他馬と接触しながらも、最内をグイグイと加速して差し切り勝ち。以前とは全く違う一面を見せた。

 というのも、脚力そのものは牡馬相手でも通用するが、実は“女の子らしい”優しい性格が邪魔をしていた。2走前(金鯱賞⑧着)のように積極的なレースをすると、周りを気にして結果が伴わない経緯があった。

 もちろん、代打騎乗となった北村宏のファインプレーもあっただろう。だが、今回の勝利は馬そのものの成長が大きい。450キロ台の馬体はデビューから変わらないが、年を重ねるごとに丸みを帯びて、芯が入ってきたように映る。

 母ジンジャーパンチは4歳夏に米国で初GⅠ勝ちを決めると、5歳時にGⅠを3勝して、引退までに積み上げたビッグタイトルは「6」という晩成型。父マンハッタンカフェも奥手だったことを加味すれば、5歳秋を迎えてルージュバックもようやく本格化といったところか。

 馬主「キャロットファーム」の規定で6歳の3月までに繁殖入り。引退まで、あと6カ月しかない。次走はGⅠエリザベス女王杯。9度目の挑戦で悲願のビッグタイトルを目指す。

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